渋田薫 (Kaoru Shibuta)
1980年北海道生まれ。京都市在住。
2003年 Kanebo Make-up Institute, 2000年 Pan Make-up School 卒業
大自然でのびのびと育つ。
少年自衛官、ヘアメイク、料理人など様々なアルバイトを経験をする。
メイクアップアーティストとしてはテレビ、雑誌、広告、ビューティなど数多くの作品を手掛ける。
その傍ら、書、日本画、油絵、テンペラ、ガラスワークを学び、芸術の道に入る。
現在は音楽や自然音を表現するビジュアルアートに取り組んでいる。
2018年にバルセロナ芸術文化センターEspronceda のオープンコールにより、滞在制作プロジェクトに参加。
サンタモニカ美術館、ロシア国立現代アートセンターNCCAなど世界各地のアーティストインレジデンスで制作発表、ライブパフォーマンスを行う。
インタビュー
Q:「あなたについて」と「どうしてアーティストになったか」を教えてください。
A:北海道生まれ。京都拠点のアーティストです。滞在制作、個展、アートフェアなどで絵画やインスタレーションを発表しています。リサーチからイメージし、空間に合わせて音楽的な抽象画を制作します。幼少期は運動が好きで書道も習ってました。色や華やかな世界に憧れてメイクアップアーティストになりましたが、作品を長期間残す事が出来る絵画制作に興味を持ちました。また、料理や植物などの仕事にも就きましたが長く続かず、最後に残ったのがアーティストへの道だった気がします。
さらに詳しくは、昔書いたバイオグラフィーがあります。
Q:あなたの経歴(道のり)について教えてください。
A:2000年にPan Make-up School、2003年にKanebo Make-up Institute 卒 業。 北海道の大自然でのびのびと育つ。 これまでにバルセロナ芸術文化センター Espronceda、 サンタモニカ美術館、ロシア国立現代アートセンター NCCA、 など世界各地 のアーティストインレジデンスで制作発表を行う。 主な受賞歴に 「14th Arte Laguna Prize 「特別賞」 (Arsenal, ヴェネツィア)、 EX-TEMPORE PTUJ 2021 審査員特別賞 (PTUJ, スロベニ ア)、 「第13回紙のアートフェスティバル・大賞」 (ふじ・紙のアートミュージアム、静岡)、 「第6回 KOKKA Inspiration KOKKA 賞」など多数。
Q:あなたのアートに対する世界感
A:世界は音で繋がっている。
渋田薫は音をイメージや現代的なインスタレーションに翻訳します。 さらに、文化や土地が持つエネルギーを通して、自然、音楽、芸術の融合するイメージ、色、調和からなる詩的な交響曲を生み出しています。もしモーツァルトが地上の世界と天の世界をつなぐ音楽を作曲した人なら、私は彼に私の絵でそれを広めることを担います。
Q:ペイントとは、あなたのアートにとってどんなことでしょうか?
A:生活の一部。伝えにくい事を表現する手段。世界を豊かにするもの。美の探究。
Q:あなたがアートに影響されたことは? 幼少期の記憶や影響をうけた作家、作品など
A:ピカソ、ミロ、モネ、バスキア、フンデルトヴァッサー。日本では若冲、宗達、広重、写楽、北斎。時期によって興味が変わります。エミリーウングワレーの大作『天地創造』を見て圧倒されたのはよく覚えています。
Q:アーティスティックな逸話(エピソード)を何か教えてください。
A:処分したはずの作品を家内が1つ拾って保管していました。久しぶりにチェックしたらとても新鮮で良い作品だったのでロンドンアートビエンナーレに出品しそのまま売約になりました。この出来事は失敗作について考え直すきっかけになりました。
Q:ペベオ絵具で特に好きな商品は?
A:マットピュブ、4アーティストマーカー、ヴィトラーユ・アウトライナー
Q:今後のアートプロジェクト(将来のこと)を教えてください。
A:国際ビエンナーレでインスタレーションを発表すること。国際アートフェアで絵画の代表作を発表すること。を目標としています。海外のアートを肌で感じてきて、欧米の大都市に住み込んで活動するのが自然であり、色々と近道ですが、自分としては違和感がありました。京都や国内の地方文化からインスピレーションを得て世界へ発信したいという思いがあります。その方が研究、制作していておもしろいです。
遥か遠い目標を目指してですが…
2024年の高松市塩江美術館の全館展示に向け、企画から展示まで2年かけて進行中です。
絵画の活動では関西の百貨店展示から少しずつ大きな展示をいただけるようになりました。ロンドン、イタリアでは継続してビエンナーレに出品しております。
作品
展示会情報
2023年1月18日(水)~23(月) 心斎橋PARCOコンテンポラリーアートコレクション
2023年2月 川上峡温泉ホテル龍登園アーティストインレジデンス
2024年7月 高松市塩江美術館 個展